【教科書から世界へ】STUDY FOR TWOで気づいたこと

2020年11月19日学生団体

こんにちは!今回のテーマは「国際協力」を行っている学生団体です!

皆さんは、国際協力をする学生団体と聞いてどんな活動を思い浮かべますか?カンボジアに家を建てたり、綺麗な水を提供できるように水路を造ったり…など、実際に現地で行う活動を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、実は現地に行って活動することだけが国際協力ではないんです。

今回は学生団体「STUDY FOR TWO」について、九州大学支部長を務める張替創太さんに取材しました。

張替さんには、様々な学生団体がある中、なぜこの団体を選んだのか、学生団体の活動を通じて何を学び、今後どのように活かしていきたいのかなどをお話していただきました。学生時代に「教育」や「グローバル」といった分野に興味がある人は是非みてください!

張替さんの自己紹介

ーー始めに、自己紹介をお願いします。

張替:はい。学生団体「STUDY FOR TWO」(以下SFT)の九州大学支部長を務める張替創太です。自分は元々、高校時代からボランティア活動に興味を抱いており、海外で日系企業が主催するチャリティバザーの運営に参加していました。浪人時代も、身体的ギャップのある子供たちの修学旅行の同行などのボランティア活動に参加していました。これらの活動にやりがいを感じていたので、大学に入っても「ボランティア活動」がしたいという思いは変わらなかったです。

「STUDY FOR TWO」とはどんな活動なのか

ーーボランティア活動への興味関心を強くお持ちなのですね!では、学生団体が行っている活動内容について詳しく教えていただきたいです。

張替:主な活動としては、教科書の回収販売活動が挙げられます。大学生から不要になった教科書を寄付していただき、それを安価で再度販売するという活動を通じて、教育支援(特にラオス女子中学生の教育)を行っています。団体は全国で40支部以上存在していて、多くの大学生がこの活動に参加しています。教科書販売以外にも、実際に3泊4日でラオスを訪問して現地の奨学生と会話し、授業見学をする、「スタディツアー」といった活動も行っています。また「Room to Read」といった図書館学校の設立も行っており、「教育」をメインとした様々なボランティア活動に取り組んでいます。

ーー教科書の回収販売活動はどのような形で行っているのですか?

張替:大学生が教科書を使い終わったときに教科書を集めます。普通に集まればよいいいのですが、回収するには時間も労力もかかるので、随時福引大会などを開催して、回収しています。学内で集めた教科書を定価の半額を売り、そこで発生した収益をラオスやバングラディッシュに寄付しているという仕組みです。

ーーそれは楽しそうな活動ですね。では幾多のボランティア学生団体がある中で「SFT」を選んだ理由はありますか?

張替:新入生の時にどのボランティア学生団体がいいのかと凄く悩んだのですが、ある時「教育で人生が、世界が、未来が変わる」というキャッチコピーの「SFT」に出会いました。そして、ホームページが見ていく中でどんどんこの団体に惹かれていきました。具体的な理由は2つあります。

 1つ目は、「身を削るボランティアではなく、誰もが恩恵を被るwin-winな関係構築が可能な活動である」ことです。今まで行ってきたボランティアの経験から、多くのボランティア活動が自己満足で終わってしまうことにやるせなさを感じていました。

2つ目は、「多くの大学生を巻き込んだ活動ができる」ことです。教科書は、大学生の大半が持っているので、自分たちだけではなく、周囲の学生を巻き込んで活動できるという魅力がありました。これは他のボランティア団体にはあまりない魅力でした。

裁量の大きい仕事が自分を最良に導いた

ーーそれは画期的ですね。では張替さんが最も印象的だった、具体的な活動はありますか?

張替:1年の秋頃にリーダーとして、「ブックフェア」を開催したことです。2ヶ月準備して3日間文庫本の販売を行いました。「読書の秋」で、多くの人にお得に本を買ってもらいたいという想いで、開催しました。自分は、大学1年の早い時期から裁量の大きい仕事を任せてもらえたのですが、リーダーのポジションに人生で初めてついたので非常にあたふたしました。

 特に印象深かったことは「ブックフェア」準備期間の終盤にありました。終盤になってメンバーの時間に余裕がなくなってきたときに、自分だけで強引に進めてしまい快く終えることができなかったんです。この経験を経て自分だけで強引に進めるのではなく、メンバーの力を頼ることの大切さ、そして時間管理の大切さを学び、改善しました。その結果メンバーからの不平不満が出ることはなくなりました。 

張替:リーダーを行う上で、まず行ったことは周囲のキャパシティはどのくらいあるのか聞くことです。どういうタスクや他の課題があるのかを、周りに聞いて「この時期までにはできそう?」と確認しながら進捗を丁寧に聞くことを心がけています。計画的に仕事を進められるように間に合わなければすぐに伝えるよう、周囲に伝えています。この経験がなければ、今の支部長としての自分はないと思うので、素晴らしい経験でした。

ーー現在は支部長としてどのような活動を行っているのですか?

張替:現在は支部長として九州大学支部のリーダーを務めており、プレゼンやSNSを通した部員集めや教科書回収活動に奔走しています。「ブックフェア」でのリーダーの経験が今の支部長としての活動に大きな影響を与えているのはいうまでもありません。月に2〜3回、支部長として、心臓の痛い思いしながらプレゼン活動を行っています。元々人前に立つことが苦手でしたが、何度も繰り返すことである程度克服することができました。

ーー支部長の活動の中で特に強調したいことはありますか?

張替:これらは日々「試行錯誤の連続」でした。それ以外にもこの1年間半でどういった広報するか、またコロナ下の完全オンライン活動において教科書回収販売活動はどうしたらいいのかをゼロベースから考えました。特にSNSの運用は現在最も注力していることです。Twitterのフォロワー数を増やすことで、新歓活動だけでなく、回収販売の宣伝にも役立ちました。その結果、春の教科書販売数は九州地区でNo1になりました。

ーーフォロワー数を増やすためにどんなことを意識しましたか?

張替:まずはとにかく更新頻度を上げることです。なるべく、人の顔や集合写真のような画像を載せることを意識しました。多くの人間が映ることで、学生団体の雰囲気がわかるだけでなく、SNSを見る側にも少なからず安心感を与えることができるからです。あとは国際協力を前面に押し出したツイートを繰り返したことで、共感してもらい、流入を増やしました。

ーーこれらの経験を通じて感じたことなどはありますか?

張替:今までの高校生活までとは違い、先生や指導者のいない環境で学生団体という学生だけでで考え、メンバーと協力してゼロから作り上げることの重要性を学ぶことができました。今までは自分の力だけで何とかなることが多かったですが、メンバーの意見をどう引き出すか、モチベーションをどう保つか考えさせられる日々でした。チーム内のメンバーに対して、頭ごなしにいうのではなく、相手のことを考えて議論を進める「寄り添いの姿勢」が大切なのだと改めて感じました。

 ただ一方で、学生しかいない環境であるがゆえに、時に誤った方向へ進んでしまう可能性もあります。間違った方向へ進まないためにも、メンバー全員で適宜加筆修正を加えていく必要性を感じています。他の支部からもアドバイスを聞くことで、独断と偏見で進めることのないように、意識しています。

試行錯誤の日々〜展望〜

ーー今後のキャリアや展望について何かあればお聞かせください!

張替:現在は九州大学の支部長を務めていますが、今度は九州地区代表を目指したいと考えています。地区代表になって、より大きな視座で団体をみていきたいです。またこの経験を生かし、JICAでのインターンにも参加しました。キャリアのことはまだわからないですが、今の活動での経験や大学での専門性を生かせる職業に就きたいと思っています。

ーー最後にみなさんに何かメッセージをお願いします。

張替:「日々を一生懸命生きていれば何とかなる」という信念を大切にしています。自分もこの学生団体でリーダーを任された時はどうなるか不安でしたが、日々試行錯誤を繰り返し、一生懸命生きていけば自分なりの「答え」にたどり着くのだと思います。皆さんも、諦めずに一生懸命生きていきましょう。

宣伝STUDY FOR TWOは現在40以上の大学に支部を持っている団体ですので、もしかしたらこの記事をみてくださっている皆様の大学にもあるかもしれません。サークルのメンバーにならなくても、教科書を寄付することで福引ができるなどの様々な特典がありますので見かけた際にはお気軽に立ち寄ってください!

2020年11月19日学生団体

編集担当者 ガクチカ編集部