【学生起業に興味のある人必見】熊本の野球少年が、大学生社長になるまで

2020年9月3日学生起業

こんにちは!今回は、学生起業を検討している大学生にぜひ読んでほしい取材となっています。

取材に協力していただいたのは、東洋大学 情報連携学部 4年生の辻 健輔さんです。

辻さんは、ベンチャーキャピタル「Gazelle Capital株式会社」でアソシエイトとして活動するほか、地方の中小企業をの事業継承問題を解決するため、自身の会社「株式会社Himawari Village」を立ち上げた大学生です。

東洋大学4年生 学生起業家 Himawari Village 代表 辻健介さん
東洋大学 情報連携学部 4年生 辻 健輔さん

今回は、辻さんの生い立ちから大学生活、学生起業のポイントなど、幅広くお聞きしました。

「学生起業に興味があるけど、何から始めていいのかわからない」という方は必見です!

「プロ野球選手になりたい!」野球に打ち込んだ小中高時代

ーー大学に入る前は、どんな学生だったのですか?

辻:僕は熊本県出身で、特に優秀な学生というわけではありませんでした。勉強も全然できず、中学もほとんど登校しないような、そんな学生でした。 でも、「お金持ちになりたい」という思いが強かったので、小学校一年生からプロ野球選手を目指し、野球を始めました。 高校も野球で進学し、プロの球団からのコンタクトもあったのですが、スカウトには至りませんでした。

説明がありません
高校時代の辻さん

ーーそうなんですね。そこまで野球に打ち込んでいて、大学で続けようと思わなかったのですか?

辻:やはり、お金持ちになる夢があったので、「大学に進学して、社長になる」と決意したんです。

そこで、大学受験のために、人生で初めて勉強したんです(笑) 僕は勉強が全然できなかったので、国語と社会の2教科で行ける学部を受けました。

なので、英語のbe動詞も分からないし、いまでも1月、2月…が英語で言えなくて、困るくらいです

ーー社長になる決意をして、受験勉強を始めたんですね。学部はどうやって決めたのですか?

辻:そもそも、2教科で受けられる学部が少なかったのですが、なるべく情報系の学部に行きたいと思っていました。これから需要のあるスキルだと思ったし、起業に失敗しても、知識さえあれば働けると思ったからです。

そして、東洋大学の、機械学習やデータサイエンスなどを学べる学部に進学しました。

ーーそのときから、自分のビジョンを描いていたんですね!私はあまり考えず選んでしまったな…。

社長になる決意で挑んだ、刺激的な大学生活

ーー大学に入ってからは、どのような生活でしたか?

辻:上京して、しばらくは起業資金を貯めるためにひたすら働く毎日です。早く起業したかったので、効率の良いナイトワークもしていて、過酷でしたね。何をしていたのか詳細が気になったら、ぜひ僕のTwitterをご覧ください(笑)

そして、資金がある程度溜まった大学3年生の時に「Gazelle Capital」というベンチャーキャピタルに、業務委託として参加しました。

※ベンチャーキャピタル…成長が見込まれるベンチャー企業やスタートアップ企業などに投資する企業のこと。

ーーベンチャーキャピタルでの業務委託は、どのようなきっかけで始めたのですか?

辻:起業家の方が集まるイベントに参加して、そこでサイバーエージェントキャピタルの北尾さんという方に出会いました。そして、「起業家向けのイベント運営をやってみないか?」と声を掛けていただいたんです。 そして、僕が運営したイベントで、Gazelle Capitalの石橋代表と出会い、業務委託として働くことになりました。

ーーイベントに足を運んで、自分から行動したことがきっかけになったのですね。ベンチャーキャピタルの業務では、どんな仕事をしたのですか?

辻:会社の立ち上がりから携わらせていただいたので、会計回りなどの裏方の仕事は、ほぼすべて僕がやりました。今でも、かなりの裁量をもって携わっています。

ーー学生のうちから、経営の裏方を経験したんですね。普通の学生ではできない貴重な経験です。

自身の事業「Himawari Village」を立ち上げるまで

ーーそこから、Himawari Villageを立ち上げるまで、どんな経緯だったのですか?

辻:もともと、地元熊本のために何かしたいと考えていて、熊本と東京の2拠点でやれるビジネスを考えていました。そして、自分がジョインしているベンチャーキャピタル会社の強み、自信のプログラミングスキルを活かすには「M&Aや開発技術で地方の事業を救っていく」ということがベストだと思ったんです。

ある本を読んだときに、地方の事業会社は、半分以上が黒字倒産だということを知りました。後継者がいないので、倒産してしまうということです。都市部には人口が集中してしまっていて、地方は人手不足で悩んでいる。この課題を解消するために、M&Aやシステム開発を通し支援していきたいと考えたんです。

ーー立ち上げから携わった会社の強みと、辻さんの意志を掛け合わせて考えたんですね。

辻:はい。ほかにベンチャーキャピタルでの経験を生かした点としては、スタートアップとしてではなく、事業会社として、起業した点です。 ベンチャーキャピタルの業務でいろいろなスタートアップの会社を見て、自分は初期投資をして一気に成長をするスタートアップよりも、地道に事業を展開していくほうが向いてると思ったんです。だから、まずは地元熊本の事業会社の支援をし、そこから九州、四国、全国へと、クライアントを広げていきたいと考えています。

ーー実際に、現在熊本の企業にはどのような支援をしているのですか?

辻:今は、サイト立ち上げの業務や、小さいシステム開発を行っています。あとは、会社の採用動画を制作したりですね。 最近、一番大きな仕事がコロナのせいで飛んでしまって、とても悔しい思いをしたところです(笑)

ーーすごい。同じ大学生とは思えないです。

辻:自分が業務委託として働いているベンチャーキャピタルと、Himawari Village のビジネスは、事業会社を支援するという観点においてとても相性がいいんです。現在はどちらの仕事も担っているのですが、自分のビジネスを大きくするにおいてとてもいい環境だと考えています。

難易度の高い「学生起業」を成功させるポイントとは

ーー学生起業って、いまあこがれている人が増えてきたと思うんです。でも、実際に成功するのはほんとに一部じゃないですか。実際に成功するために大切なことって何だと思いますか?

辻:まず、行動することですかね。僕の場合は、参加したイベントで出会った方々を通して、今の環境があります。まずは起業家が集まるイベントや、同じ志を持った仲間がいる環境に飛び込んでみるのは大切だと思います。 あとは、自分の頭でしっかり考えて行動すること。起業したいと考えていた学生が、MLM(マルチ・レベル・マーケティング)に手を出すパターンが最近増えているのですが、簡単に稼げるものではないです。よくインスタなどで、札束を広げているアカウントがありませんか?

※MLM(マルチ・レベル・マーケティング)…日本語にすると、「連鎖販売取引」といい、ある種の勧誘型ビジネスのこと。

ーーあ、見かけたことあります。あれがMLMですね。

辻:MLM自体は違法ではないのですが、ねずみ講の商法にきわめて近いし、 「お金持ちになりたい」「会社員になりたくない」というスタートラインは一緒なのに、そちらの道に行くのは持ったないと思いますね。 少し考えれば、あまり乗っかるべきでないビジネスであることはわかるはずです。

ーーあと、よく聞くのが「やりたいこと」を起点としてビジネスを考えるのか、儲かりそうなことを「戦略的に」考えて起業するのかの違いについては、どう思いますか?

辻:そうですね・・・。どっちのタイプもいて、どっちも大切だと思うんですけど、戦略は絶対に必要だと思います。キャッシュポイントが弱いと、ビジネスとして倒れてしまうので、どのような市場に参入するのかの分析はしっかりやっておいたほうがいいなと感じます。

ーー学生のうちに、本当にたくさんの経験をしたんですね。とても刺激になります。将来はどんなビジネスマンになりたいと思っていますか?

辻:とりあえずお金はそこそこ稼いでいたいかな(笑)あと、結婚して、家族に不自由させないくらいの資産が欲しいです。
加えて、僕自身勉強が苦手だったので、そういうハンデを負った人も活躍できる場を提供していくような経営者になりたいなと考えています。

おわりに

辻さんのインタビューいかがでしたでしょうか。筆者自身も辻さんと同じく大学4年生なのですが、刺激になる言葉が次々と出てきました。どこかで、「学生起業するような人は、自分とは全く別の考え方なんだろうな…」と思っていた部分があったのですが、スタートラインはみな同じ大学生で、自分の意思をもって行動してきた結果の違いが、得るものの違いになっていくんだなと感じました。

私も、社会人準備期間として、辻さんのように残りの大学生活を有意義に過ごそうと決意しました!

辻さんのSNSなどはこちら!

Facebook:https://www.facebook.com/kensuke429

Twitter:https://twitter.com/Kensuke_Tsuji/

Himawari Village ホームページ:https://www.himawari-village.com/

2020年9月3日学生起業

編集担当者 青山裕香